新年のご挨拶『争いや暴力をなくすために』

明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 令和5年の干支は癸卯(みずのとう)、「癸」は生命や物事が大きく成長を始め育まれていく兆し、また「卯」は温和、安らぎ、跳ねるという意味があるそうです。イソップ物語の『ウサ…

いのちを支える〜自殺について考える〜研修会を終えて

昨日10月28日、日蓮宗大阪市社会教化事業協会主催で、3年振りの研修会が大阪市中央区の社会福祉会館で開催、多くの方のご参加がありました。 YouTubeでのライブ配信もあり、当会幹事の私は司会の大役を担当させて頂きました。 講師にNPO法人 国際ビフレンダ…

3年振りに訪れた東北被災地 最終日

7月27日(水) いきなり問題から入ります。東北第一の都市は仙台市であることは誰もがご存知でしょう。では東北第二の都市はどこでしょう? 私は東北新幹線の停車駅でもある郡山市かなと思っていましたが、答えはいわき市です。 前日にそのいわき市へ移動、…

3年振りに訪れた東北被災地 2日目

7月26日 火曜日 2日目はまず気仙沼の震災遺構、伝承館を見学しました。気仙沼向洋高校の跡地に建てられた当施設は、将来にわたり震災の記憶と教訓を伝え、警鐘を鳴らし続ける「目に見える証」として活用し、気仙沼市が目指す「津波死ゼロのまちづくり」に寄…

3年振りに訪れた東北被災地 初日

7月25日 月曜日 東日本大震災の後、ほぼ毎年訪れていた東北被災地、コロナの影響で3年振りの訪問となりました。下火になってきた頃に計画を立てたものの、いざ出発前になって感染急拡大、キャンセルも考えましたが、次いつになるか分からないので決行しまし…

献花…

月に1、2回奈良市内に月参りに行っています。今日は帰りに(今回の事件の)前々から決まっていた所用が西大寺であり、悲劇の現場を訪れ、献花、祈り捧げました。 周辺は渋滞、空きのない駐車場…途切れることのない献花の列…周辺には物々しい警備の警察官、報…

安倍元総理への銃撃殺人事件に思う

昨日、安倍元総理が街頭演説中に銃撃され亡くなりました。日本で、このような銃撃事件が、それも古都奈良で起こることを誰が一体想像したでしょうか? 言論、民主主義に対しての破壊行為であり、このようなテロ、暗殺とも言える暴力は許されないし、それも背…

4月8日、花祭りで合掌し平和を祈る!

今日、4月8日は釈尊降誕会、お釈迦様の誕生日とされています。 花祭りや灌仏会など言われる行事をされるお寺も多くあり、誕生仏を安置し、花御堂を設え法要を行います。誕生仏に合掌し、感謝を捧げ、甘茶を注ぎます。 合掌は、感謝や敬いの気持ちの表れでも…

人類は二度と同じ悲劇を繰り返してはならない

「平和の祭典」オリンピック、その特徴としては「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことが目的に掲げられる。 平和の祭典であったはずの北京オリンピックが終わった途端に、ロシアがウクライナに軍事攻撃を開始した。 国際社会の警告を無視した…

阪神淡路大震災から27年…

今日1月17日は阪神淡路大震災から27年の祥月命日…27年前、私は東京にいた。朝起きてテレビを付けると神戸と大阪市内の上空からの中継が画面に映っていた。炎が上がり大変なことに…大阪の実家に電話をするも中々繋がらない。 大学からの帰宅後、夕方になって…

令和4年初講での挨拶「光と影」

今日は今年の初行事、初講がありました。 初講(はつこう)とは、同一の信仰を持つ人々が集って仏典を年始に初めて講じること、読誦会を行うこと、初の仏事、法会、儀式であります。 元来は「講義」「講読」の「講」であり、平安時代に仏典を講読・研究する…

令和4年新年のご挨拶 〜元日と元旦〜

新年明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になり有難うございました。本年もよろしくお願い致します。 ご存知、1月1日を元日、元日の朝を元旦と言いますが、日の下の「一」の文字は地平線を表しているそうです。まさに地平線から太陽が昇り行くサ…

令和3年、コロナ禍での良き出会い!

令和3年もあと僅かで終わろうとしている。 1月に予定していた先代住職の七回忌が緊急事態宣言発令の為に、家族近くの親族のみで行ったり、昨年に引き続き、宗門や自坊のイベント、行事も中止、縮小を余儀なくされた一年だった お世話になった人の突然の悲し…

露の団姫さんが建てられたお寺で落語観笑!

昨日は、とあるご縁から尼崎市の天台宗道心寺様にお参りし、縁日寄席を聴かせて頂きました。落語は観賞ではなく観笑とか…(笑) 住職はテレビやラジオでもご活躍されている落語家の露の団姫さん、今年に建立されたばかりのお寺の本堂には、寄席の舞台があり…

うちのお寺にタイガーマスク現る?

10年程前に全国でタイガーマスク運動というものが広かったのをご存知だろうか? 漫画『タイガーマスク』の主人公、伊達直人を名乗り、恵まれない子どものためにランドセルを寄付するという善行が注目を浴び、メディアによって報じられた。 実際アニメで伊達…

気仙沼の美しい砂浜が守られた

気仙沼市の大谷海水浴場は「快水浴場百選」に選ばれ、震災前は多い年で20万人以上が訪れた。しかし、2011年、津波でその姿が一変した。 震災後、行政は巨大な防潮堤、砂浜を埋める形の防潮堤計画が立てられた。しかし「地域の象徴が失われる」「景観が損な…

瀬戸内寂聴さん遷化

瀬戸内寂聴さんが99歳で遷化されました。(仏教ではお母さんのおなかの中で過ごす一年も「命」として数えますので)数えで100歳… 日本で最も有名な僧侶かつ、最も人間のことを知っておられる作家だったのでは… 愛には自ら貪り求めるものと、与える慈悲がありま…

秋のお彼岸法要と彼岸花について‼️

昨日は秋のお彼岸のお中日、午後2時からの彼岸会施餓鬼法要は感染拡大防止を考慮し無参詣で開催しました。 それでも、お墓参りは例年よりも多い参詣で、コロナ禍とは関係なく先祖供養を大切にする姿が拝察できました。 さて私事、今夏から境内墓地の美化も兼…

令和3年度のお盆の行事が終わった‼️

久々のブログとなります。昨日は当山で盂蘭盆会施餓鬼法要があり、4日から14日までの棚経、15日、16日、21日に行った初盆法要を加えて今年のお盆の行事は無事に終わりました。 東京オリンピックの後くらいから、急激にコロナ感染が猛威を振るい、本来なら行…

76年目の沖縄慰霊の日

今日6月23日は76年目の「沖縄慰霊の日」である。 沖縄県民だけではなく全国民にとっての祈りの日であると思う。 沖縄戦は、太平洋戦争末期に米軍が上陸、激しい地上戦の中、約20万人が戦死した。多くの住民が戦闘に巻き込まれ、沖縄県民の4人に1人が亡くな…

江戸時代の過去帳からの気付き

先日、お寺のHPから問い合わせがあり、明治初期に亡くなったご先祖が当山に祀られているかも知れないので調べて欲しいとのご依頼であった。 昔の過去帳を紐解き調査、江戸期のものから明治、大正までしっかり残されていた。 残念ながら、依頼者が探しておら…

朝勤中に突然大きな音が…

朝のお勤め中に突然大きな音がしたと思ったら瓔珞の一部が落下… よく見ると一連が根本から欠落して全て落下していた。単なる老朽化か? 大きな地震でも起こったら… 放置は危険なので金曜日に仏壇屋さんに来て見てもらう。

本の紹介〜小説『日蓮』を読んで〜

佐藤賢一著、小説『日蓮』読了! 直木賞作家、佐藤賢一氏による著書で、日蓮宗からの推薦書籍でもあります。 日蓮聖人降誕800年を記念し発行されたこの一冊は、何と発行日が本年二月十六日の聖日になっています。 立教開宗から身延入山後までの激動の半生、…

今年は対策を講じながら行った大切な恒例行事

本照寺では毎年この時期に歴代上人開山会並びに永代施餓鬼法要を行っております。昨年はコロナの影響で無参詣で行いましたが、今年は何とか感染対策を講じ縮小しながらも開催することが出来ました。昨日は梅雨の晴れ間で天候にも恵まれました。 永禄元年(一…

あれから10年の3月11日「祈りの日」

11日は東日本大震災から10年、全国様々な場所で追悼式や法要、黙祷が行われました。 「10年節目である」仰る方もいますが、大切な亡き方に思いを捧げる日、感謝の気持ちを届ける日、私は総じて「祈りの日」だと思っています。 10年の節目だから、年忌に当た…

1年後の世界 〜人間の心や行動が反映された結果〜

国内での初感染が確認されてからちょうど1年が経った。 ちょうど1年前は、多くの方々のご協力の元、自坊で終活に関するイベント『ゆいごん白書®️作成講座』を開催し、3社の新聞社より取材もして頂き、盛り上がった。まさか一年後、このような世情になってい…

新年のご挨拶〜『鬼滅の刃』から説く鬼の心・仏の心〜

あけましておめでとうございます。旧年中はお力添えを賜り厚く御礼申し上げます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 昨年よりアニメ「鬼滅の刃」が大ブームを巻き起こしています。本作の時代背景は大正時代、主人公の竈門炭治郎は家族を鬼に惨殺され、唯…

令和2年大晦日…1人反省会

大変な年となった令和2年も残すところ数時間である。新型コロナウイルス、経済悪化、自然災害、猛暑…まさに天変地異の多難な年となった。 自己に目を向けるとどうだろう? ここで今年の自分の取った行為を見つめ、1人反省会を行うとする。 良かった点… ステ…

日蓮聖人が描かれている『来襲』を読んで

最近読んだ『来襲』という上下の長編歴史小説を紹介させて頂きます。 著者の箒木蓬生氏が、日蓮聖人のお姿や元寇がいか様に書かれているのか興味があり、購読しましたが、最後は涙なしには読めない、期待以上の小説でありました。 時は鎌倉時代、当時モンゴ…

師走‥走る師とは一体?

令和2年、早くも師走に入りましたね。 新型コロナの感染拡大が止まらず、ついに大阪ではステージ4に当たる赤信号が点灯されました。一体この先どうなるのでしょうか? さて、師が走る12月、師がつく職業は沢山ありますが‥ここで言う師とは、僧侶だそうです。…