1年後の世界 〜人間の心や行動が反映された結果〜

国内での初感染が確認されてからちょうど1年が経った。

ちょうど1年前は、多くの方々のご協力の元、自坊で終活に関するイベント『ゆいごん白書®️作成講座』を開催し、3社の新聞社より取材もして頂き、盛り上がった。まさか一年後、このような世情になっているとは想像だにしなかった。

 

下旬に開催された私が幹事&司会をした宗門の新年会では、最後の締めで「変な風邪が流行っているのでお気を付けください」とウケ狙いで締め括ると、笑いが飛び交った。

昨年1月は、まさか日本に限って感染症など広まることはないという楽観視が一連の行動で伺える。

 

もはや誰が感染してもおかしくない。自分や身近な人が感染することも想定内だ。
そんな中、差別や偏見はあってはならない。誰も悪くない。

だったら憎むべきはコロナだと、新型コロナウィルスこそ悪の根源とされているが、元々人間の欲望から生み出されたウイルスと言っても過言ではない。

 

あらゆる人間の心や行動が反映された結果が国土の盛衰・環境となってあらわれているのだ。

物事や事象を善か悪かで括るのではなく、善悪別のものではなく、無差別の一理に帰着するのが仏法である。全てはお釈迦様の救済の世界にある。

 

「冬は必ず春となる」

今から1年後は、1年前は考えられなかったと言える世が訪れることをお祈りする。

 

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