気仙沼の美しい砂浜が守られた

気仙沼市の大谷海水浴場は「快水浴場百選」に選ばれ、震災前は多い年で20万人以上が訪れた。しかし、2011年、津波でその姿が一変した。


震災後、行政は巨大な防潮堤、砂浜を埋める形の防潮堤計画が立てられた。
しかし「地域の象徴が失われる」「景観が損なわれる」という住民からの反発の声によって、国や県が計画を見直されることになった。


 私は2017年7月に海岸周辺を訪れた。大谷海岸から少しばかり南下した小泉海岸を見下ろす高台に献花台があったので祈りを捧げた。
この付近にも住宅地があって、多くの住民の命が失われた場所だと聞いた。


 震災前は白い砂浜が美しい海水浴があってそこに、14,7メートルもの防潮堤が計画に向けて工事がその日も進められていた。


住民説明会でのこと、1人の高校生が建設に反対意見を述べたが、会場からは罵声が飛び、失笑が漏れたそうだ。その後時間切れという言葉で会は閉じられたとのこと。どこまでも強引に進める行政だったと現地の方から聞いていた。


だが決して諦めることはなかった。今回、若い世代が立ち上がり、住民の4割近い署名を集めて諦めずに行動した結果が実を結んだ。


ただ高い防潮堤を建設するハード面だけでは駄目、海が見えない景観は異様に映るし、防潮堤だけでは人の命は救えない。希望の砂浜は永遠であって欲しい!

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