7月28日に発生した熊本地震。
実は私は、地震発生のわずか5時間前まで、熊本市北区植木町にある「田原坂公園展望所」にいました。その時に撮影した写真がこちらです。

「自分が現地を離れた直後に大地震が起きた」という衝撃的な経験から、直前に見たこの空の景色に何か意味(前兆)があったのではないかと気になり、AIを使ってこの雲の正体と「地震雲」の関係について調べてみました。
結論から言うと、この写真に写っている雲は地震の前兆(地震雲)ではなく、純粋な美しい夏の気象現象でした。
そもそも「地震雲」とは何でしょうか?
巷でよく耳にする「地震雲」とは、奇妙な形の雲を「地震の前触れではないか」と俗に呼んだ通称にすぎず、気象学上の正式な分類ではありません。専門機関でも完全に否定されています。
なぜ科学的根拠がないと言えるのか、理由は大きく2つあります。
発生する「場所」と「メカニズム」が根本的に違う雲は「大気」の現象であり、地震は地下深くの「地殻」の現象です。地中の断層の動きが、はるか上空の雲の形に影響を与えるという科学的な説明は一切立証されていません。
人間の心理による錯覚(確証バイアス)珍しい形の雲自体は日常的にいつでも発生していますが、普段は誰も気に留めません。しかし、たまたま大きな地震が起きると、直前に見た記憶と結びつけて「あれは前兆だったんだ!」と強く思い込んでしまう心理が働くためです。
つまり、大地震の直前に私がその場所にいてこの写真を撮ったのは、科学的には「偶然のタイミング」以外の何物でもないということでした。
では、この写真の美しい雲の種類は何かを更に調べてもらうと以下の検証が出ました、
気象学的に見ると、これは「巻雲(けんうん)」、俗称で「すじ雲」と呼ばれる雲です。地上約5,000〜13,000メートルという気の遠くなるような高層に現れる雲で、夏の強い日差しによる上昇気流と、上空の強い風によって刷毛(はけ)で掃いたような美しいすじ状の形が作られます。
この時、カメラは「西の空」を向いていました。お昼前の時間帯だったため、太陽はちょうど南の空高く(ほぼ真上)にあり、西を向いて撮ったことで逆光にならず、夏の青空と白いすじ雲がくっきりと美しく写し出されたわけです。
以上がAIによる検証になります。
地震雲には科学的根拠はないということでした。
「地震が起きたから、普段気にしない雲を見つけて投稿しているだけ」
「毎日世界中で無数の飛行機雲や奇妙な雲が出ていらが、地震が起きない平常時には騒ぐことはあまりない」
以上の結果から「原因をこじつけてしまう仕組み」が根底にあるようです。