夢は叶うプロジェクト主催 東北ツアー 初日

あれは「夢は叶うプロジェクト」代表のシンガーソングライター灯織さんが、参加された本照寺での今年4月のチャリティーライブイベント・花音祭での打ち上げの席でのことだった。

「皆で一緒に被災地へ行きましょう」と日程も含めてそれとなく決まった。

あれから半年、その時席にいたメンバー3人が大阪から遠征することになった。

10月5日11時50分、仙台駅に集合したのは約25名の老若男女。その中には4月の花音祭で大阪のお寺に来て下さった女性もいらして再会。
私が一番若いのでは?と感じる程「若」は少なかったけど…(笑)。気持ちが若そうな方ばかりだった。とにかく皆ご縁があって集まったメンバー、これから3日間の東北ツアーが始まる。


先ず中型バスが向かった先は、石巻市市立大川小学校。全校生徒の7割に当たる74人の学童と教職員10名が亡くなった悲劇の学び舎。
ここは僧侶の私が中心になって慰霊の祈りを捧げた。その前に大川小学校への想いと祈りの意味をお伝えした。

その地は私にとって6度目の訪問になる。
1人で訪れた3年前の11月、妻と訪れた翌年、有志僧侶で供養を捧げた一周忌、そして翌年の三回忌。シンガー泉拓人氏と訪れ、吹き荒ぶ冷たい風の中を演奏してもらった今年の3月…。
そして今回はツアー参加者25名のうち僧侶は私1人だけ。皆さんと共に懸命に祈りを捧げた。
祈りは僧侶や参拝団だけのものではないのだ。大川小学校で導師として導く機会を与えてもらえたことを感謝している。

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その後、南三陸町へ移動し、たみこの海パックさん、防災対策庁舎、さんさん復興商店街を訪れた。たみこの海パックさんでは、磯の香りが漂う風味のあるワカメを買った。

地元の女性の語り部さんのお話の中で、報道では知り得ないことを聞かせてもらった。
テレビ等の報道は感動を呼ぶような美談ばかりが先行するということ。
例えば、防災対策庁舎は、15メートルの津波が押し寄せる中、最後まで防災無線で避難を呼びかけた末に亡くなった遠藤未希さんばかりが、報道等で取り上げられていたが、実際は、その他の職員も交代でマイクを持ち避難を呼びかけたりし、他の職員もそれぞれ職務を全うされ殉職されたと聞いた。

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さんさん復興商店街では、地元の方が前を向いて歩いておられた。
私がぶら下げていた名札を見て「遠い大阪から来て頂きありがとうございました」と店員さんのお婆ちゃんの笑顔が印象的だった。

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ハードスケジュールの中、到着した南三陸ホテル観洋、泊まるのは4回目。1人で宿泊した3年前のあの時は、25名もの人と一緒に来れるとは思いも寄らなかった。
夕食後、午後は8時からは、夢は叶うプロジェクト企画「南三陸の人と南三陸のファンが一緒に歌うコンサート」が、ホテル観洋のロビーで開催された。宿泊のお客さんも、地元の方も集まり盛り上がった。私が三脚持参で撮影したので、その模様はYouTube動画をご覧頂ければ分かりやすいと思う。
東北被災地を応援する有志の姿を多くの方に見て頂きたいので、可能な限りアップしていきたいと思う。


つづく