宗門の実践社会活動講習会を受講して!

大阪市のホテルアウィーナ大阪で開催された日蓮宗門主催の実践社会活動講習会を受講した。

2日間の本講座を受講すると日蓮宗社会教導師の資格がもらえる。因みに筆者は、2011年にビハーラ活動講習会を宗務院で受講し資格を頂いた。

 

午前9時半からの講座は、「hasunoha」の活動説明。当サイトは一般の方(在家の方)がインターネットで僧侶に相談できるシステム。

2011年に開設した当初は、登録僧侶が僅か5名だったが、本年10月現在、220名もの超宗派の僧侶が登録し、サイト上に寄せられた質問に回答している。

 

相談内容は浮気、不倫の悩みから、人間関係、仕事、自殺まで多岐に及ぶ。現在社会の人々が僧侶に求めることはストレス対処であり、多くの相談者が僧侶の回答を読み涙する。

 

多くの方が利用されるようになった現在、質問制限が余儀なくされる。それは質問数に対し、登録僧侶が慢性的に足りない状態であるからだ。

 

続いての講座は「寺子屋ブッダ」の活動説明。

寺だからこそできる活動がある。人づくり、町づくりの拠点として、心と体を整える場、学びの場、つながりの場、イノベーションの場としてお寺である。

 

檀信徒のみならず、広く一般の方にもお寺を開放し、ヨガ、写経、音楽会、修行の場など各種イベントを行うなどし、お寺に足を運んでもらうことで、地域貢献することが大切!

 

しかし、多くのお寺はノウハウ、人脈、発信力がない。このような問題を解決する仕組みが寺子屋學である。世の人々から求められている内容を把握し、お寺で出来ることを探り、やりたいことを沢山見つけることが肝要!

 

昼休憩を挟んで、最後は「おてらおやつクラブ」の活動説明。

現在7人に1人の子どもが貧困に陥っている状況をご存知だろうか?取り分け、貧富の差が激しい大阪の貧困率は、全国平均13%に対して21.8%と高い。

 

そこで、お寺にお供えされるお菓子や果物など様々な「お供え物」を、仏様からの「おさがり」として頂戴し、経済的に困難な状況にあるご家庭へ支援団体の協力のもと「おすそわけ」する素晴らしい活動がある。

 

浄土宗のお寺の住職で、当クラブの代表をされている松島師を招いてのお話だったが、素晴らしい社会活動に宗派の垣根はない。多くの参加僧侶が活動に理解を示し、協力姿勢を見せておられた。

 

また、当支援団体は2018年グッドデザイン大賞を受賞され、坊さんがされている事で政府の要人も驚きを隠せなかったという。

「幸せは分かち合っても減らない」「手放すことで多くのもが得られる」と施しの精神が込められたフレーズは心に響いた。

 

以上、主な内容をシェアさせて頂いたが、本日学んだことを今後の僧侶として活動の糧にしたい。

f:id:m-eishumonk59:20181128215719j:image

f:id:m-eishumonk59:20181128215731j:image

f:id:m-eishumonk59:20181128215956j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開かれたお寺、安心してもらえるお寺をお目指す為、勉強になる!