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「リアリティーの先にあるものを探し求めて」第3話 気仙沼本吉響高校吹奏楽部の生徒さんの思い

大阪を発つ前に急きょ決まったことがあった。それは宮城県気仙沼市にある本吉響高校吹奏楽部の生徒さんと交流できるということだった。

実は横浜のシンガーソングライターでFMブルー湘南のラジオパーソナリティーでもある金子初音さん、(今年から芸名 灯織 Hiori さん)との支援活動を通じての繋がりがあったからだ。
彼女は復興支援団体「夢は叶うプロジェクト」の代表であり、昨年は遠方のところを大阪で主催したお寺のチャリティーコンサートにご参加頂けた。
その際の収益を「夢は叶うプロジェクト」さんに寄進させて頂き、また今年も同様にさせて頂くことになった。

灯織さんにも4月6日は特別ゲストとして来寺いただける。

●復興支援団体「夢は叶うプロジェクト」http://yumekanap.jimdo.com/

気仙沼まで行くのだから、何とか交流することは叶わないだろうかとお願いしたところ、生徒さんや顧問の先生に連絡を取り次いでもらい叶った。


そこは本吉町にある高台にある自然豊かな学び舎。
駐車スペースに車を停めて我々2人が案内された場所は、吹奏楽部が練習している広い教室だった。
緊張感を隠しきれないまま、自分のことを名乗り、チャリティー活動の説明を手短かにした。

副顧問の我妻先生のご案内で、別教室に移動し女子生徒さん4人と対談の場を設けて頂いた。
4人の生徒さんたちは、当時2年生だった昨年8月に横浜に招待され、神奈川フィルハーモニー管弦楽団協力のレッスンコンサート体験や、神奈川県立津久井高校吹奏楽部との交流練習・合同コンサートを交流体験された。

その素晴らしい企画をされているのが「音楽」キーワードに、被災地の音楽家を目指す学生さんへの支援活動を懸命にされている「夢は叶うプロジェクト」さんで、実は私もその時1日だけそのイベントの参加させて頂いた。なので生徒さんたちの顔は良く覚えていた。


我々は言葉を選びながらゆっくり質問をさせて頂いた。

まず昨年の横浜での交流体験について伺ったところ、プロの方から優しく教えてもらったり、「被災地はどう?」とか「頑張ってね」と声をかけてもらい嬉しかったと口々に感謝の気持ちを述べておられた。
さらに「同じ音楽をしている高校生との交流は刺激にもなり勇気をもらえた」と…。皆さんまた参加したいと仰っていた。

最後に関西、大阪の方に求めることを伺った。

「3年が経って忘れてしまう部分はあると思う。震災は悲しいことだったけど、東北以外の人、関西や外国からも支援頂けることって嬉しい」との思いを述べられた。
またある生徒さんの「東北を応援してくれているだけで、思ってくれるだけで嬉しい」という言葉が心に残った。

中には涙ながらに語ってくれた生徒さんもいた。
被災の辛いことを思い出せてしまったと申し訳ない気持ちになった。

それでも…彼女たちは伝えてくれた。

最後は吹奏楽部の皆さんによる昨年ヒットしたあのテーマソングを演奏頂いた。
我妻先生が仰った「3年経った今でも応援して下さる方がいる」その感謝の思いを音に乗せた心に伝わる素晴らしい演奏に感動した。

思うこと、その思いを伝えることって本当に大切。それが心の繋がりとなって表れるのだ。

つづく

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