仏教から社会を読み説く「真摯に受け止めるとは?」

「真摯に受け止める」とは、真面目でひたむきな態度という意味である。

僧俗問わず仏教徒にとっては、お釈迦さまの教えを真摯に追い求める。正しい法に対するひたむきな信心は基本。

取り分け、僧侶にとっては、悩みや不安を抱いている人に寄り添い、耳を傾け、真摯な態度で接することが求められる。

 

さて、「真摯に受け止める」と日本のトップである首相が述べたなら、その重みは大きいはず。

沖縄では、普天間飛行場辺野古移設に関する県民投票で反対票が7割超、全投票資格者数の4分の1を上回ったことで、先日、玉城デニー知事が安倍総理のもとを訪れ、通知、埋め立て工事の反対を求めた。総理は「真摯に受け止める」と述べたが、政府の推進という方針は変わらないようで、本日、工事が再開された。沖縄県民の思いを鑑みると、真摯には到底感じられないし、軽すぎる言葉である。