お彼岸 〜大切な仏道修行とは?〜
23日は、日曜日と重なった秋のお彼岸のお中日、当山でも秋季彼岸会施餓鬼法要を行い、多くの方の参拝がありました。色々な方のお陰で無事に厳修できたことに心より感謝、合掌‥
お中日の前後の3日を含め計7日間のお彼岸期間中は、特に仏道修行に励み、悪事を止めて、善行を行い功徳を積むことが大切です。
一般に修行内容には、六波羅蜜と言われる六つの徳目があります。
布施(煩悩を捨て他者に施す。奉仕をする)
持戒(決まりを守り、規律正しい生活をする)
忍辱(苦しみに耐え我慢する)
精進(たゆまぬ努力をする)
禅定(心を静かに落ち着け、集中する)
智慧(正しく判断する。正しい教えを知り学ぶ)
いずれも、現代社会で生きていく上で大切なことですね!
『無量義経』というお経には、『六波羅蜜を修行しなくても六波羅蜜を修行した時と同じ功徳が自ずと備わる」と説かれています。
日蓮聖人が仰る仏道修行とは、『法華経』の教えを聞いて歓喜し信じること、お題目を唱える功徳によって六波羅蜜の修行が自然に成就するとのお立場です。
我が為だけに積む功徳は、真の功徳とはなりません。他者の幸せを願い、救済の手を差し向けることが大切なのです。それが『法華経』の教え‥
すなわち、ご自身が仏様のような慈悲の心を持つことにより、功徳が他者にも向かい、ご先祖や亡き方への成仏へと繋がる。それが追善なのです。