震災7年後の東北訪問記〜気仙沼 その2〜

気仙沼には美しい場所が多い。

今回も宮城県の天然記念物、更には三陸復興国立公園に指摘されている岩井崎という岬を訪れた。

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海に微細物が誕生した頃のはるか古代から海水により、長い年月をかけて浸食された石灰岩が広がる。岬の先には岩孔があり、そこに波が打ち寄せるたびに潮を吹き上げることで潮吹岩と言われる。

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太平洋の遥か先を睨む龍の姿をした松があった。東日本大震災の大津波により、多くの松が流される中で、一部分だけが奇跡的に龍の形になって残った。その後、保存するため加工が施され現在存在する。他に使い道があるのに龍の松に大金を使って良いのかと反対意見も実際あったようだ。

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反対意見と言えば、巨大防潮堤の建設問題がある。

この岩井崎付近も一昨年から景観がすっかり変わっていたので、少し寂しさを感じた。こんな素晴らしい景観が防潮堤によって損なわれるのは悲しいこと。

 

震災前は美しい白浜の海水浴があった小泉海岸、小泉地区の巨大防潮堤の建設に関して住民の反対運動がおこっている。高台移転をされる場所で、海が見えない高い壁は本当に必要なものか?

 

利益優先ではなく、住民の想いが叶う形での街づくりを望みたい。美しい気仙沼を守って頂きたいものだ。美しい場所には人は集まるから。

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