ホスピス活動と「がん患者さんの看病をしている人のサポートの会」

日本社会は少子高齢化が進んでいます。現在65歳以上の高齢者は人口の約4分のですが、2030年には更に増えて3分の1になるという統計があります。

高齢者が増えるとどうなるか? 病気や死が身近な問題として溢れてくることを世の常として捉えるべきであります。

例えば、今働き盛りの団塊ジュニア世代が親である団塊の世代を看病し看取るという構図はそう遠い話でもないでしょう。

現代は最期を迎える場所というと、先ず病院が頭に浮かぶと思います。

厚労省の人口動態調査によると、現在日本において約85%の人が病院や診療所などの医療機関で亡くなっています。対して自宅で亡くなるのは約13%という統計があります。

1950年くらいまではこの割合は全く逆で、1977年頃になって初めて病院死が自宅死を逆転したのであります。

当然のように、病気になって死に至るまでの間は、医療者の手に委ねらていきます。

医師は医学に長けたスペシャリストであり、私たちにとって重要な役割であることは過去現在未来と変わらないでしょう。

医師は最新医療を駆使し、病気を治し命を救おうとされる。生存時間を延ばそうされます。

私たちにとっては救世主となりうる存在かも知れないが、国家資格を持った医師だけに全てを委ね、活躍の場がある訳ではありません。

例えば、ガンの宣告や余命を医師から告げられた時、藁をもすがりたい思いになった時こそ、様々な専門家に頼ることがあっても良いのではないでしょうか?もちろん、医療現場にいる看護師や介護福祉士臨床心理士が大切な存在であることは言うまでもありません。

また、ガン患者さんだけでなく、そばで看病している人も身も心も大変な状況で、悩み苦しまれている現状があります。だが、社会は看病人に目を向けられることはなく、サポート体制も整っているとは言えません。

そう言った要望に応えるために、尽力されている方が大阪府八尾市にいらっしゃいます。セラピストの酒井たえこさんは、ご自身の現場でのホスピスボランティアの経験を存分に生かし、中心となって「がん患者さんの看病をしている人のサポート会」を立ち上げられたのです。

今年の5月には、うちのお寺で「星になった命の講話」と題して一緒に講話をさせていただきました。

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そのチームは、 他にお2人の専門的なスキルを備えたプロのボランティアメンバーがいらっしゃり、リフレクソロジーやハンドマッサージなどの勉強会をしながら、何とか看病されている方の役に立ちたという思いで懸命に活動されています。

 

充実した活動や勉強を継続するには資金も必要なのです。

私の方からも何とぞ支援の程をお願い申し上げます。


https://readyfor.jp/projects/ganiyasi