「花音祭vol.2」を振り返って 最終話

先月被災地に行く前、出演者に東北被災地への思いを伺ったところ、すぐお応え頂いたのが「461モンブラン」さんのボーカル黒猫かなさんでした。

それは「復興支援は頭の片隅では分かっていても、何をして良いのか分からない方がたくさんいらっしゃるのでは?」という多くの方が思っているであろう率直な意見でした。私はその問いかけを持って訪れ、対話をしてきた今回の被災地訪問でした。

そんな黒猫かなさんによる鍵盤ハーモニカにウクレレ、森裕介さんによるアコーディオのコラボ演奏という「461モンブラン」さんならではの演奏が始まりました。

ご多忙の中、今回も昨年に引き続き出演いただけました。

奏でられる音色はどこか哀愁感漂う。それでいて温かく心に響いてくる。
「1人1人の力が合わさることで大きな力となる」かなさんの言葉には重みがありました。
それにしてもアコーディオンが13キロもあることを知りませんでした。それは肩も凝るでしょう。

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続いて、こちらも昨年に引き続きご出演頂いたインド舞踊プラクルティさん。
始めにダンスとインド古典舞踊における基本的なお話。
授かった身体を実感して、いかに大事に使うかがダンスの基本にあることをご教授頂きました。音楽に乗せての踊りは、表現力に溢れ素晴らしかったです。仏教発祥の地が生み出した祈りの舞踊でした。

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いよいよ最後のトリは泉拓人さん。
総合演出担当ということで打ち合わせから準備まで大変だったと思います。
そして今回ギターを持って一緒に訪れた被災地‥‥。
「1年前に比べて拓人さんは被災地に行ったことで変わった」という声をお聞きしました。
自ら志願して探し求めに行ったリアリティー、それを映像とメッセージで伝え、そして最後はギター弾き語り。
大川小で歌われたオリジナル曲「Buena Vista」、気仙沼で現地の方の前で熱唱した浜省の名曲「家路」も披露。演奏中は被災地の情景が浮かび、こみ上げるものがありました。

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最後は出演者全員によるオーラス、STAND BY ME♪で盛り上がりました。
続いて私が代表して挨拶をさせて頂きました。

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始めは私も何をして良いのか分からないまま動き出した支援活動。
とにかく被災地に祈りを捧げたいという思いだけで「お百度参り」を震災から4週間後にお寺で開催した時は2人しか集まらなかった。それでもしたことが良かったです。

主催するイベントに賛同してくれた人、批判的だった人、無関心な人‥様々でした。
別にお寺や個人の売名行為とだ思われても構いません。思われたとしてもやらないよりやった方が良いと思います。

6回訪れた被災地、多くのご縁が繋がり対話もして参りました。
それでも、被災された方の気持ちを100%理解できるはずはないし、自分は被災者に寄り添っているとか、分かった振りをする必要はないと思います。
まして支援している立場を誇示するのもどうかと思います。
もしかして明日には支援者と被災者の立場が入れ替わっているかも知れないのです。
先ず関心を持ち、笑顔で挨拶し言葉を交わすこと、交流からだと思っています。立場を超えた人としての基本的な繋がりが大切です。


今回の花音祭は、言葉では語り尽くせない主催者側の趣旨や想いが出演者の方々にも伝わり、心が一つに合わさったと思っています。参加者の方々にもそれが伝わったのではないかと思います。継続は一つの大きな力となるのです。

そして自ら志して頂いたスタッフ方々のご尽力や、当日来られなかったけど応援・協力頂いた方々のお陰で出来たことを感謝しております。そして今回そばで一番苦労をかけた妻に対してもこの場を借りて感謝申し述べたいです。

これからも祈り続けます。
合掌

いつもながら長文になりましたが、最後まで読んで頂き有難うございました。

おわり