大正元年(明治45年生まれ)のKお婆さんの葬儀

大正元年(明治45年)生まれの、檀家さんのKお婆さんの葬儀がありました。行年103才、まさに大往生…。激動の1世紀を生き抜かれた歴史の重々さが伝わってきました。
今まで私が出仕した中で最高齢者の方の葬儀でした。

Kお婆さんがこの世に生を受けた大正元年はどんな時代だったのか思いに耽り、帰って調べました。
明治天皇崩御乃木希典大将殉死、タイタニック号沈没、日本初のタクシー営業開始、大阪に新世界が完成した年でもあったようです。
文学界では、夏目漱石朝日新聞に「行方」の連載を開始したり、島崎藤村千曲川のスケッチ」が刊行された年でした。

昨夜は通夜説法をしている際に、涙にくれる数名のひ孫さんらしき姿がありました。103才の優しいお婆さんが遺したご遺族との思い出は重いものだったのです。

ご冥福と霊山浄土【りょうぜんじょうど】への旅立ちをお祈りしました。合掌