江戸時代の過去帳からの気付き

先日、お寺のHPから問い合わせがあり、明治初期に亡くなったご先祖が当山に祀られているかも知れないので調べて欲しいとのご依頼であった。

 

昔の過去帳を紐解き調査、江戸期のものから明治、大正までしっかり残されていた。

 

残念ながら、依頼者が探しておられる方の戒名は見つからなかったが、新たなる発見や気付きとなった。引き続き調査を継続したいと思う。

 

所で当山の江戸時代後期の過去帳には、〇〇屋という屋号が随所に見られる。

中には今も続いている檀家さんと思われる屋号もあった。

 

姓の歴史について興味があり調べると、当時は苗字の公称が禁じられていた一般庶民だが、特に大阪などは商人が多く、他の地域とも交流することが多い家は名前だけでは不都合なこともあり、便宜的に屋号を名乗るようになったそうだ。

 

あと特筆すべきは、現在より圧倒的に多いのは水子や嬰児、孩児の戒名であった。

 

政策、文化、医療体制や平均寿命、様々な歴史的背景が過去帳を見れば良く分かる。

 

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