震災7年後の東北訪問記 最終話〜大船渡〜

東日本大震災発生からちょうど1年後の午後2時46分、私は僧侶の有志7名と海に向かってお題目を高らかに唱えた場所が大船渡市のとある海岸だった。そこの地名は分からないし、今もう一度行けと言われても辿り着けるがどうか分からない。

海からの風がきつく寒かったことと、打ち寄せる波が高かったことしか覚えていない。

 

それから、大船渡を訪れるのは今回で3度目で、いずれも大船渡プラザホテルに宿泊した。

しかし当ホテル、行ってみると元あった場所にないではないか‥。

 

2016年に移転し新装オープンしていたことを知らずに訪れた。元々あった場所で、当ホテルは津波による大変な被害を受けるも早期に復旧し再開。

そちらからの新装、移転だった。経営者始め、関係者方々のご尽力により、美しく快適なホテルとなっていた。

f:id:m-eishumonk59:20180512232111j:image

ホテル前には、BRT の駅があったので、陸前高田まで行くのに初めて利用した。(BRT とは津波による被害で大船渡線気仙沼線など鉄道が運行不能となったことで、元々あった路線などを利用したバス高速輸送システム

f:id:m-eishumonk59:20180512232200j:image

ホテルの周辺は、飲食店など立ち並ぶモールが出来ていた。夜はホテルの近くにあったAnother World Bar、KEIJIさんというバーに1人で入りお酒を嗜んだ。アットホームな雰囲気のBarだった。最後はマスターと名刺を交換してfacebookの友達になった。

 

翌日は午前中、少し時間があったので国の名勝及び天然記念物に指定されている三陸復興国立公園の「碁石海岸」を見学した。長年の海蝕による大断崖はまさに荘厳で絶景。三陸碁石海岸のような美しく豊かな自然が沢山あり、景観を楽しむことができる。是非お薦めしたい。

f:id:m-eishumonk59:20180512232339j:imagef:id:m-eishumonk59:20180512232359j:imagef:id:m-eishumonk59:20180512232422j:imagef:id:m-eishumonk59:20180512232445j:image

 

 

東北を応援すると一概に言っても、震災当初とは支援の形が随分変わっているので、どうして良いか分からない方もいらっしゃるだろう。

人それぞれの応援の仕方があって当然だと思うが、先ずは忘れないこと、そして人との繋がりを大切にすること。出来れば現地を訪れ、現地の方と会い、観光や食事も楽しみ、東北を好きでいることが大切だと思う。

 

今回のブログでは復興している部分をいくつか報告したが、全体的には復興はまだまだ途上で課題が山積みであることをお伝えして、今回の訪問記を閉じさせて頂く。

 

終わり