震災7年後の東北訪問記〜陸前高田その2〜

陸前高田市は人口約2万人のうち、約1800名が犠牲となられた。10人に1人は亡くなった計算になる。親せきクラスの方を1人も亡くされていない方はいない程、岩手県最大級の被害を受けた市である。

 

私は震災からちょうど1年後3月11日に初めて当地を訪れた。「テレビの映像でしか見たことがなかった陸前高田、酷いという言葉しか出なかった」

あちこちに手向けらた花…市街地全体が津波に飲み込まれたことが見て分かった。

 

2012年10月に訪れた際に、支援者とのご縁でご紹介頂き、ログハウスの仮設図書館にオープン前だというのに見学させて頂いた。

北海道ブックシェアリングさんによって寄贈された温かい雰囲気の仮設図書館であった。

 

その際に副主幹の方から、陸前高田市立図書館は津波によって職員7名が犠牲になられたのだ。そして本図書館も壊滅的な被害に遭い、蔵書8万冊が流出されたことをお聞きした。

以来、ある時は宗門の僧侶と、有志の仲間達と、家族と‥。何度も訪れた仮設図書館。

2015年7月には大阪チャリティーボランティアチームを作り、シンガーソングライター泉拓人さんのライブを図書館ふらっと広場で応援ライブを開催させて頂いた。

 

昨年の夏に遂に陸前高田市立図書館が完成したとのお知らせのお手紙を前館長の菅野様より頂いた。

 

私にとっては2年ぶりの陸前高田市訪問。

嵩上げ地区中心部にできた大型複合商業施設アバッセ高田の中に近代的な図書館はあった。

 

新しい図書館を目にして感慨無量だった。

残念ながら月曜日ということで休館日‥次回訪れた際にはゆっくり見学させて頂きたいと思う。

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近くには慰霊施設もあり、一読供養をさせて頂いた。

付近では行き交うダンプカー、作業員による復興作業が続けられていた。

嵩上げが終わり、建物が建設されていっても、人が集まらないと復興した街作りにはならない。課題は山積みのようだ。

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