震災7年後の東北訪問記〜陸前高田その1〜

「頑張ってね!」よりも「頑張ってるね!」と言われると癒されると仰るのは、陸前高田未来商店街の「鶴亀鮨」の店主 阿部和明さん。

 

震災前は市内の中心部で約30年も間、自宅兼店舗を構えておられたが‥3月11日未曾有の大津波が襲う。

「立ち上がるぞ」との思いから、現在の場所で再開され、息子さんや定員さんと共に笑顔いっぱい、美味しい鮨を握ってくださる。

 

頂いた名刺の裏には阿部さんの心温まるメッセージが綴られた感謝状が付いているのも、一緒に写真撮影する際に紙テープを用意してくださるのも(紙テープは「愛のナイアガラ」と言われるそうだ)、大将の人情味が大いにあふれる。それが有難いほど伝わってくる。

 

私が初めて訪れたのが2014年10月だった。ツアーの仲間数名とお昼の閉店時間過ぎに訪れたにもかかわらず、特別に開けて下さった。

 

それから毎年、陸前高田に来ると必ず行かせてもらっている。今回で4回目、大阪から一緒に行かせてもらったシンガーソングライターの泉拓人さんはギターを持ち、美味しい鮨を頂いた後に一曲演奏。

陸前高田市出身の千昌夫の『星影のワルツ』を披露され、他のお客さんも一緒に盛り上がった。

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「大将また明日!」と言った通り、翌日も2日続けて鶴亀鮨さんに行かせて頂いた。

石巻市内から大船渡へ車を走らせ、宿泊の大船渡プラザホテルへ到着したのが午後6時過ぎ。

ホテル前にB R Tの駅があったので初めて利用したが、迂回する為1時間近くかかった。(BRT とは元々あった路線など利用したバス高速輸送システム

 

鶴亀鮨さんでは、初めてお酒を飲んだ。地元の酒、三陸と酔仙はほんまに美味しかった。もちろん刺身、お鮨も‥

その日は大将と色々なお話をさせて頂いた。

 

帰りにタクシーをお願いしたら、なんと「送っていくよ」と大将自ら大船渡のホテルまで車で運転して送ってくださった。こちらが優しくして頂いて‥全く罰当たりな坊主やわ。笑

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