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東日本大地震七回忌 〜6年目の想い〜

東日本大震災から6年目の祥月命日、仏事としては七回忌という大切な忌日である。

一周忌は、映画にもなった石井光太さんの『遺体』にも登場する岩手県釜石市の仙寿院様で行われた一周忌法要に出仕させて頂いた。

三回忌は日蓮宗大阪市社会教化事業協会主催で石巻市法音寺様、大川小学校などで慰霊供養を行い、陸前高田市立図書館にも訪れた。

今回は離れた大阪の自坊で法要、祈りを込めることとなった。現地に行けずに申し訳ない気持ちもあるが、たとえ1人であっても何らかの形で慰霊法要を行い祈りを捧げたかった。

昨夜は遅くまで、想いのこもった回向文の作成に取りかかり、その内容を分かりやすく現代語訳にしたものを実際に声に出し、祈りの気持ちを精一杯お伝えした。

以下は現代語訳である。

 

東日本大震災 七回忌の祈り」

 

心より御宝前・仏祖三宝の御前において「法華経」を読誦させて戴き「御題目」をお唱えさせて戴きました。この功徳を、平成二十三年三月十一日に発生した東日本大震災で亡くなられた殉難物故者一切の諸霊に、めぐらし手向け、本日卒塔婆を建てて、七回忌の法要を行い、追善供養をさせて戴きました。

 

あの日、東北地方太平洋沖で発生した未曽有の大震災は、東日本の大地を揺るがし、大津波となって三陸沿岸部を襲いました。
その津波は人々を飲み込み、建造物を破壊し、沿岸部の町や市街地は悉く壊滅状態となりました。

 

そればかりか、東京電力福島第一原発に重大事故が勃発し、放射能漏れが起こりました。
これらはまさに、未曽有の国難とも言われます。

 

多くの尊き命が失われがました。また未だ行方の分からない方もいらっしゃいます。
愛する人を亡くされた悲しみは計り知れません。

 

今ここに、亡くなられた方々の御霊を想い「法華経」の読誦、お題目の功徳によって、速やかに霊山浄土へ導かれることをお祈り致します。

 

お釈迦様は「法華経」で次のように説かれております。
「今人々が悩み苦しんでいる三界の世界は、すべて仏陀である私のものである。その中に住む生きとし生けるものは、すべて私の子供達である。しかもこの世界は、様々な困難や苦しみが待ち構えている。その中で、仏陀である私一人だけが、救いを示し、護っているのである」

 

苦しみから離れる教えこそが「妙法蓮華経」の法門であります。「法華経」の一文一句を聞いて、感動してこぼれ落ちるひとしずくの涙…。その功徳によって、迷いと苦しみから離れ、必ず仏となるのです。

 

被災された方々にとって、安心と明るい未来が訪れ、更に被災地が住民の希望に添える形で早期に復興しますようお祈り致します。
天の覆う限り、地上が続く限りのすべての地に、悉く平和と安穏が訪れ、人々が安心して暮せますように。 

 

仏様は、常に私たちのことを心から思い続けて下さっているのです。どのようにしたら、全ての人々をこの上ない仏道に導き入れ、速かに仏の身を成就させることができるであろうかと。合掌