佐賀・熊本旅行記 〜最終日 熊本〜

私にとっては約3カ月ぶりの熊本たった。熊本と言えば4月に最大震度7という巨大な地震が2度も起こり、50人もの方が亡くなられた。
まだ、5カ月しか経っていないのに報道はほとんどされなくなった。

 

熊本に行ってお金を落とすことも支援の1つである。先ずは関心を寄せ、応援し続けることが大切なこと。

 

5月に訪れた際には、熊本市内のホテルも被害を被り営業されていなかったり、営業していても満室だったりで、何とか一室だけ空いていたビジネスホテルのトリプル部屋に泊まることができた。

 

今回は熊本駅前のニューオータニ熊本だったが、復旧工事も大体終わり、8月1日から営業再開したと仰っていた。従業員のホスピタリティがこちらに伝わってきた。

 

その夜は、5月に行った際に「また必ず来ます」と店員さんに約束した肥後料理「肥後の陣屋」さんを探して行った。その店員さんも「頑張るしかないですね」と熊本弁で話されたのが印象深かった。最後に頂いた名物熊本城瓦そばは美味しかった。

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翌日は最も被害の酷かった益城町を再訪。震災から4カ月が過ぎた今も手付かずの倒壊した建物が軒を連ねる。あの時の風景と何も変わっていない‥。

 

被災した日蓮宗 道安寺さんの竹本住職と再会しお話。被災した堂内、庫裡のある建物にはもう住めない。御本尊を階下に移し「来れる方に集まって頂き、何とかお盆の施餓鬼法要ができました」というお話。前を向いて頑張っておられるお姿に感銘を受けた。

 

見渡す限り、倒壊した建物は解体が全くと言ってよいほど進んでいない。県内だけの解体業者だけではとても追いつかない。行政からの補助金の問題など山積みだ。
正直言って、東京オリンピックどころではないことが現地に行くとよく分かる。

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その後は、北区の植木町にある田原坂公園に向かった。明治10年に起こった国内最後の内戦、西南戦争最大の激戦地が熊本にある事をご存知だろうか?今回の地震で石垣が崩れた熊本城も鎮台が置かれるなど戦いの舞台であった。

 

昨年リューニアルオーブンした西南戦争資料館は、残念ながら5時を過ぎてしまっていたので入館出来なかったが、また今度ゆっくり見学したいと思う。

こう見えて歴史好きの私、20代の頃に読んだ司馬遼太郎さんの西南戦争が描かれた『飛ぶが如く』を今再読している。西南戦争戦没者慰霊碑前で合掌し、熊本を後にした。

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熊本には色々な思いが込められた場所が沢山ある。
他にも肥後の食べ物は美味しいし、お酒も美味しい!くまモンに会いに行き、くまモングッズを買うの良し!

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おわり