第2回お寺で読書会開催 〜テーマは直木賞芥川賞受賞作品〜
今日は第2回お寺で読書会がありました。今回のテーマは「直木賞・芥川賞受賞作品」でした。
先ずは私のミニ法話からで、今回は「追善供養」について5分程度お話をさせて頂きました。
亡き方がこの世では出来ない善行を行う、人と共に養うことは他者を思う慈悲の心。それが巡って成仏に繋がるというお話‥。
お寺ならではの読書会にしたいので、MCの方にご理解頂きお時間もらっていますが、仏教とは縁遠い方に、分かりやすく伝える話し方が求められ、もっと鍛錬が必要だと改めて感じました。
大まかに言うと、
いずれも1935年が初回でした。
芥川賞は必ずしも新人とは言えない作家さんが受賞しており、近年は新人という定義は半ば形骸化しているようです。
今回も様々な作品が紹介され、約90分の中で参加の皆さんから多くのことが学べました。
今回の紹介図書
辻 仁成 著『海峡の光』 第116回 芥川賞
浅井リョウ 著『何者』 第148回直木賞
私の紹介本は『海峡の光』でした。
1997年の第116回芥川賞受賞作である当作品は、函館の少年刑務所が主な舞台。
ということもあり、辻さん自身、函館市栄誉賞も受賞されています。
アマゾンのお気に入りリストに数年前から入れていましたが、今回やっと手に取って読む機会に恵まれました。辻さんの作品は初めて読みましたが、比喩表現が巧みな純文学で引き込まれました。
主人公は刑務所の看守で一人称形式の小説です。
主人公と小学校の同級生だった受刑者が刑務所で再会する。立場の異なる2人の対峙が興味く、心理描写が見事でした。
来月は6月12日午後2時からで『映画化、ドラマ化されたことのある小説』です。