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「東日本大震災殉難物故者への追善供養と復興の祈り」回向文

東日本大震災から5年の月日が流れました。
特に昨日、今日は被災地始め全国で震災犠牲者への黙祷や祈りが捧げられたことでしょう。
3月11日とは、大切な亡き人を想い祈る日であることを本日改めて思いました。同時に被災者の方々の平穏と早期の復興を祈ることも求められるのです。

祈りは僧侶などの宗教者のみならず、多くの方々が共に心を込めて祈ることが大切です。

回向【えこう】とは自分自身が積んだ善行の功徳を他に廻らし向けること。自分の積んだ善行を自己の功徳とするのではなく、他者の幸せを祈り、分かち合う気持ち、広大な慈しみの心が大切です。
昨年、僭越ながらのも拙僧がアレンジさせて頂き、祈らせて頂いている回向文です。

東日本大震災殉難物故者への追善供養と復興の祈り 回向文」
 
あつむる所の功徳を以ては、平成二十三年三月十一日に発生したる東日本大震災における殉難物故者一切の諸精霊、追善供養に資し奉る。
 
東北地方太平洋沖に出来せる大震災は、東日本の大地を揺るがし、大津波となりて三陸沿岸部を襲う。
 
衆人を飲み、建造物を破壊し、市街悉く烏有に帰す。剰え福島第一原子力発電所に重大事故勃発せり。これ未曽有の国難とも謂うべし。
 
尊き生命を失うもの、未だ行方の分からざるもの多し、愛しき者を喪いし悲しみは獄卒の声なり。今茲に、物故の精霊を想い、読誦唱題の功徳を以て、速やかに霊山浄土へ導かれんことを。
 
佛、法華経に説いて曰く「今此の三界は皆是れ我が有なり。その中の衆生は悉く是れ吾が子なり。しかも今此の處は諸の患難多し、唯我一人のみよく救護をなす」と。出離生死の教えは、ただ一乗妙法蓮華経の法門なり。法華経の一文一句を聞いて、一滴の涙を落とさん者、その功徳によりて三界火宅の苦を離れ、必ず佛と成るべし。
 
また願わくは、罹災者の面々、現世安穏後生善処と導かれ、心に歓喜充満せること 甘露をもって灌がるるが如し。更に罹災地の状況、早期に復興せんことを。
 
普天率土 悉皆成仏 天下泰平 国土安穏 萬民快楽。
 
毎に自ら是の念を作す、何を以てか衆生をして無上道に入り、速かに佛身を成就することを得せしめんと。
 
願似此功徳 普及於一切 我等与衆生、皆共成仏道。