大阪チャリティー被災地訪問記 〜第4話〜「気仙沼のGround Zero 風の広場でのライブ♪」

今回のツアーは、ほぼ行程表通りに進めることができた。それは、天候に恵まれたということもあったが、メンバー1人1人が力を合わせ動いて頂いたお陰だと思う。特に2日目は、仙台から陸前高田の長距離移動に加え、メインとなった二つのライブの過密スケジュールだった。

本当なら、陸前高田市図書館でのライブの後、市内の復興状況を視察したかったが、車内から稼働中の巨大ベルトコンベアと、かさ上げされた盛土を見てもらうのが精一杯だった。

その会場は、気仙沼湾のそばに位置するWine Bar「風の広場」、すごく雰囲気のある空間で店舗がある2階の窓からは気仙沼湾と美しい星空が望める。

だが、震災による津波によって、店舗がある小さなビルは傾き、お店の床はひび割れ、一つだけ生き残ったコンセントにタコ足配線を繋げ使っておられる。営業は出来ないのだが、店主の伊藤さんのご好意で使わせて頂いている。人が集まり、楽しく時を過ごせる空間が好きな伊藤さん、その日も私たちの到着を待ち遠しくされていた。

初めて泉たくとさんと訪れた昨年3月、支援仲間のシンガーソングライター灯織さん率いる「夢は叶うプロジェクト」東北ツアーの団体メンバーの一員として訪れた昨年10月、いずれも、そこでライブをさせて頂き濃厚な時間が共有できた。だが、復興計画の区画整備により、今年の12月にその風の広場のあるビルは取り壊しされることになった。今回は私達にとっても最後の風の広場、泉たくとさんラストライブとなった。

持ち込みの飲食物を手に戻ってくると、伊藤さんのご意向で「先ず外でライブします」と伝えられた。風の広場のビルの斜め前にあるその場所は、「Ground Zero 風の広場」と言って震災遺構地ともいうべき所。 そこは伊藤さんのお家があった場所で、震災から4カ月後に、花を植えたり、椅子を置いたりして、息を吹き返し、そこで生きてきた証を表現されて来られた。多くのボランティアさんや仲間も惹かれるようにそこに集まった。

その想いのこもった大切な場所で、泉たくとさんの演奏が始まった。魂と祈りのこもった歌声だった。私は写真と動画を無我夢中で撮った。そこで聴くオリジナル曲「祈りのうた」は心に響いた。

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風の広場に移動しても演奏は続き、岩手からも大切な仲間が聴きに来てくれた。

地元の仲間と一緒に海鮮居酒屋に移動。地元の海鮮とお酒を嗜み、最後は記念写真を撮り、気仙沼で思い出の一ページが刻まれた。

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尚、気仙沼でのライブの模様はYouTubeページで観ることができる。

http://youtu.be/nvzCrV-BrX4

http://youtu.be/jdyJKK2NMJg


つづく