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住職の遷化から二週間

日常
無常が世の常であることは仏教を学んでいる私にとって充分に理解しているつもりだった。
生きとし生けるもの、いつか死を迎えるという定めも含めて…。
だが突然死が自分の親の身の上に起こるとは思いもよらなかった。

2月1日から二週間が過ぎた。更新がピタリと途絶えていたブログにようやく文字を打ち込もうと思う。


2月1日午前、その日はちょうど本照寺では星祭りという行事があった。
前日はお札を書いたりして準備をし、住職も導師として出仕する予定だった。

当日の朝、一向に起きてこないので、私が起こしにドアを開けた瞬間目を疑った。

布団の中で仰向けの状態…掛け布団が胸元までかかり、一見姿は寝ている状態と何ら変わりはないが、顔を見ると師父にとんでもないことが起こっているのが一瞬にして見て取れた。

心臓が動いていない…。
私は衣姿で急いで心臓マッサージを目一杯したが、既に体が硬直していた。

その間に妻が救急車を呼ぶ。まだ体温はあったので一縷の望みにかけたが、到着した救急隊員から「残念ですが…」という言葉。もはや死後硬直が始まり手の施しようがなかった。

救命講習会で習った心臓マッサージ、初めての実践が、絶命している父親に施すことになるとは夢にも思わなかった。

事実を受け止め冷静になろうと意識することで、自分が今するべきことがどんどん頭の中を駆け巡る。

多くの方に電話連絡、お寺さんや葬儀社との打ち合わせ…。対応に追われる日々…。
そして訃報を知り弔問に訪れる方々、続々と届く弔電…。
眠れぬ夜が続く…。

3日は各ご寺院は節分で忙しい。そういった理由もあって、間をおいて5日・6日に通夜・本葬儀をさせてもらった。非力な私だが、多くの方々に助けられて滞りなく終わった。

それまでに八尾市の田中市長さんや市議会議員さん、お寺さんにお檀家さんが弔慰に来られた。
通夜葬儀には本山の貫首様や遠方から宗門の要職上人も参列された。

鳴り止まぬ読経の声…。ご弔慰やご読経がこれ程、温かくて有難いと思ったことはない。

Facebookでも多くの方々からのお悔やみやご弔慰の言葉を頂き心より感謝。
いつまでも悲しみ下ばかり向いていては前に進めないので、強い気持ちで前進するしかない。