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「リアリティーの先にあるものを探し求めて」第2話 〜南三陸町訪問〜

時折激しい雨がフロントガラスを叩きつける。

その後、我々が向かったのは南三陸町の防災対策庁舎…。
42人の町職員が殉職された場所である。そのうちの1人、遠藤さんという若い女性職員が迫り来る津波の中、住民に避難を最後まで呼びかけ続けた末に亡くなった悲劇は度々報道された。

鉄骨がむき出しになった庁舎は多くの参拝者や観光客も訪れる。風化させない為に後世に伝えていくべき大切な震災遺構でもあると思う。

復興事業の妨げを理由に町は一度建物の取り壊しを決定したが、国費による保存支援が発表され県から解体に待ったがかけられた。「解体か保存か」今後も議論がなされるとのことだ。ご遺族の心境は?何とも複雑である…。

庁舎前で供養を捧げたあと、建物のそば倉庫の壁面のような所に書かれた「なつかしい未来へ」の文字に気付いた泉たくとさん。その言葉に込められた意味を噛み締めながら我々はそこで止まった。

次に歌津地区にある伊里前福幸商店街で車を止めた。昼食に商店で買って来ってきたカップラーメンとハンバーガーを車内で慌ただしく食べた。

私は、昨年立ち寄った際に『おくの細道』というジャーナリストの津田大介さんの東北取材が収められたDVDを購入した。そのDVDに映っていたノリの良いお店の女性定員さんにお会いしたかったのだが、時間が押していたので敢え無く移動した。

このような仮設の復興商店街が被災地には建てられ、皆さん前を向いて頑張っておられるのだ。

そして初日の最終目的地、気仙沼に着いた頃にはすっかり雨は上がっていた。

つづく

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