震災7年後の東北訪問記 〜気仙沼その1〜
昨年は東日本大震災が起こって以降初めて被災地に足を運べなかった。なので、震災から7年目を迎えた今年は是非とも行きたいと思っていた。
何をしに行くでもない。行きたい場所に行き、会いたい人に会い、手を合わせたい場所で祈り‥。実に気ままな旅かも知れないが、震災から7年経った今、それで良いのかなと思う。
離れていても想いを馳せること、お祈りすることもすごく大切だが、現地に足を運ぶことがやはり一番だと思う。
初日は、仙台空港から宮城県の北東端にある気仙沼へレンタカーを進めた。
気仙沼には、4年前にご縁があって知り合った方がいる。伊藤雄一郎さんという方で、津波でお住まいを失い、大切なご家族を亡くされた。店舗があったビルは辛うじて残ったが、行政の方針で取り壊された。
流されたご自宅の跡地に『グラウンドゼロ~風の広場』を作られた。人が集まり、時には祈り、歌い、飲み、語れる場所だった。たが、そちらも区画整理工事で撤去になった。
今回はそんな伊藤さんとの約2年ぶりの再会。
気仙沼には美しい自然と海がある。星空に一番近い港町と言われるくらいに美しい星空も見られる。
気仙沼の良さ、自然を生かし多くの方に楽しんでもらいたいという思いから宿泊施設「森のコテージ」をプロデュースされ、管理されている。
国内のみならず海外の方も沢山利用されている。
今回初めて自然に囲まれたコテージを訪れ、伊藤さんと約2年ぶりの再会だった。
今回もご一緒させて頂いた大阪のシンガーソングライター泉拓人さんの気仙沼を想い書かれた『スターチャイルド』のアカペラでの演奏‥。
夜になり、地元の方のあまり訪れないような星空が綺麗なスポットに案内して頂いた。
変わらぬ明るい笑顔、その夜、一緒に目にした気仙沼の美しい星空は一生忘れないだろう。
つづく
祖母の三回忌に思い出す‥
今日は祖母の三回忌法要がお寺で行われました。
祖母には、幼少の頃より親のように育ててもらい、可愛がってくれた僕にとって恩ある人でした。
また、私の祖父でもある本照寺第28世 日亮上人の妻として、戦前より谷町にあった本照寺を守りました。夫である住職が49才で遷化したため、得度し、回向参りをしお寺を支えました。
戦時中に大阪空襲で、祖母が避難していた防空壕の隣に爆弾が落とされ、隣の方は亡くなりましたが、祖母は奇跡的に助かったとう話を生前に聞きました。
その時、お寺に祀られていた妙見さんを空襲から守るために背負って防空壕に避難していたそうです。
祖母は、きっと妙見さんに守って頂いたのではないでしょうか。
当寺ではそのような戦火を逃れた有難い妙見さんをお祀りし、今も日々御給仕させて頂いていますが、その際にいつも祖母を思い出します。今日は三回忌に合わせて祖母の思い出を綴りました。合掌
光要山 本照寺HP
http://honshoji.crayonsite.com
星祭りと妙見さん
2月4日は、当山で星祭りの行事があり、寒さ厳しい中を多くの檀信徒方々が参詣されました。
星祭りは、節分を中心に各寺院で行われますが、一年の無事を祈る法会で星供養会とも言われます。
元々は中国の道教で難を払う祭儀で、平安時代に真言密教を中心にお寺でも行われるようになりました。また宮中の行事にも取り入れられていたそうです。
星祭りでの祈りの対象ですが、関西中心に妙見さんと親しまれている妙見菩薩が祀られることが多いようです。しかしご本尊、ご本仏が中心にあっての妙見菩薩であることをお知りおきください。
妙見菩薩は、北極星、北斗七星が 神格化され、北辰妙見菩薩や妙見尊星王とも呼ばれる天界の善神で、海上守護や武運長久など、様々な守護神として広く崇拝されてきました。
また眼病平癒の神として有名な理由は、「妙見」とは妙なる見識、見極める力であり、優れた視力に加え、善悪や真理を見通す能力が備わっているからであります。参拝者の信心の浅い深いも、妙見さんはすぐに見通されることでしょう!
先代住職の遷化から丸3年
早いもので先代住職が遷化して今日で丸3年の祥月命日、お逮夜の昨夜は、法縁講があり、会員のお寺さんが集い丁重なるご読経、ご回向、お焼香を賜りました。有難い限りです。
後席は150年続く八尾老舗の料亭「山徳」さんに移動して、献杯、食事を美味しく頂きました。
遷化の遷とは移動する、移る、離れて別の場所に移動するという意味。娑婆世界における教化を終えて、他の国土世界で教化をすることが遷化です。
よって僧侶に対しては、亡くなってもご冥福は祈らないのです。安らかに眠っている暇はありませんからね。
先代も今頃は、他の世界で布教し、救済活動をしておられらことでしょう。
大東市でミュージカル『ブッダ』を鑑賞!
28日は、大東市立文化ホールでミュージカル『ブッタ』を鑑賞しました。会場は沢山のオーディエンスで溢れていました。
『ブッタ』とは手塚治虫さんの名作で、仏教の開祖お釈迦様の人生、お釈迦様を取り巻く人々が描かれています。
日本の民族民芸を中心に、秋田県を本拠地に活動し、各地で公演されている劇団、わらび座による、感動あり学びありのミュージカルでした。
ブッダとは目覚めた人、真理を悟った人という意味であります。釈迦国の王子として生まれ、お城で何不自由のない生活を営むが「なぜ人は死ぬのか」「同じ人間なのになぜ身分があるのか」などの疑問を抱え出家したことは、この上ない大きな一大事でした。
「復讐は憎しみを増すだけ!」印象的で大変意味深い言葉でした。人類が現代に至るまで幾多と繰り返された破壊、暴力、戦争、テロはまさに復讐、憎しみから生み出されたものでした。
人間の生き方、生きる意味を改めて考えさせられた貴重なミュージカルでした。
3年ぶりに開催した初講&新年会
今日はお寺で初講と新年会がありました。
一昨年、昨年と喪中の為に、2年間中止にしていましたので、3年ぶりの開催となりました。
本堂では、世界平和と檀信徒参詣者の年中安泰の祈願と、元総代さんの17回忌の祥月命日が明後日でしたので、ご回向もさせて頂きました。
元総代さんは、いつもお寺のことを思い長きに亘り尽力下さった方で、四年前には奥様、昨年は娘さんが亡くなられたこともあり、お寺で卒塔婆を建て、初講参加の皆様にもお焼香して頂きました。
講とは同じ信仰を持つ人々の集まり、お経を講じる法会、儀式のことであります。歴史を紐解くと、平安時代に仏典を読み研鑽する僧の集団や仏事を指して、講と呼ばれていたようです。初講とは年が明けて初めてのお講であります。
初講の後は、檀信徒会館で新年会をさせて頂きました。今年はかつて行っていた福引きを久々に復活!住職とジャンケンをして勝った人から、クジを引けるという進め方は、中々盛り上がりました。
老若男女が集い、楽しんでもらえる活気のあるお寺にして行きたいと改めて思いました!